お店を訪ねて、今年2軒目は三重県松阪市にある「イーグルショップ 三重店」。グッドイヤー系列のタイヤ店で三重県内には唯一ここ松阪市にある。
お店に着くと、外では店員さんとお客さんが楽しそうに立ち話をしている。いかにも地域に溶け込んでいるお店といった感じだ。取材に応じてくれたのは、代表取締役・中野重夫さんと店長・津村佳嗣さんのおふたり。仕事のこだわりから、趣味にとどまらない音楽の話、壮大な目標(!)などを語ってくれた。

―まずは、お店の経歴を教えてください
中野『もともとは有限会社中野タイヤとしてスタートしました。私は2代目で、先代は父です。イーグルショップとしては19年、中野タイヤとしては44年ですね』
―イーグルショップへ変わった経緯は?
中野『小売販売に力を入れようと思ってたときに、GYさんから話をもらって、そこからです』
―現在は津村さんが店長なんですね
津村『今年で15年目です。もともとは整備工場にいて、縁あってここに来ました』
中野『根っからのクルマ好きですよ津村店長は(笑)』
―お店の業務内容は
中野『タイヤ、カー用品などの販売、最近は車検もやっています。顧客リストは1500名分くらいあって、ネットを見て新たに来てくれる方や、近隣の方が増えてきていたり』
―1500名も
中野『うちの場合はほとんどのお客さんのことを知っているので、1人1人細かいサービスができ、そこを重要視してます』
―“地域のお店”ならではと
中野『地域性を意識して、少しでも役に立てればと思ってやっています。ネットでタイヤを売ることは考えてなくて、あくまでもお客さんに説明をして売る点を大事にしたい』
―直接しっかりと説明したうえで、という点を重要視している
津村『最近は格安タイヤ販売店なども多いですが、他店よりも知識・説明力を上げて納得したものを購入していただくことを大事にしています』
中野『我々が商品によってどれだけ違うのかを説明しないと。松竹梅とあれば一番安いタイヤはオススメしてないですね。薄利多売はやらず、1つ上のランクの商品を勧めるようにしている』
―その中で最近の売れ筋は
中野『GYの「ベクター4シーズン」です。1年中履けて雪が降ってもある程度間に合うという点が好評で。GY以外だと、ブリヂストンの高静粛性モデルや、高級車の方はコンフォート系ですかね。RVも人気で、GYのRV用はすごく評判がいいです』
―チェーン規制の影響は何かありますか?
津村『規制以降、チェーンの入荷自体がなかなか出来なくて。需要が増えたわけではないんですが、売ることができなかったです』
―お店同士の交流は
中野『三重県タイヤ組合や各メーカーの会議や催しに参加して、他店の方と交流はあります。GYが開催するディーラー会や、関西GY会などもあり東海・関西中心に集まっています』
―ホームページを見ましたが、店員の皆さんがライブ活動をしている?
中野『なぜか音楽好きが集まるんです、ここで働く人は。学生時代バンドやってたとか、カラオケによく行くとか(笑)。夏もお店で「周年祭」という祭をやります、店内でヨガ教室やミニライブをやったり。いろんな繋がりを生むんですよ、これが』
―多種多彩ですね
中野『ラジオのFM三重でCMを流せるとなったときは、普通は業者に頼んでCM作成してもらうようですが、うちは自分たちで作成しました。CMはキャンペーン期間に流すんです』
―他にも音楽が仕事に生きた点はありますか?
中野『オーディオ関係で、以前ウーハーが流行ったときに、かなり忙しくカスタマイズしてました。名古屋など遠いとこからでもお客さんが来てて。カスタマイズは店の技量やセンスの見せどころなので、そのあたりも今後強化したいなと』
―最後に今後の目標をお願いします
中野『ミュージックパーティーを日本武道館でやりたい』
津村『(笑)』
中野『夢ですからね』
(あらためて)
中野『お客さんにこの店で買って良かったなと思っていただけるお店。説明や選択、アフターサービスなど、この店で良かったなと思ってもらえるようにしていきたいです』
津村『地域密着で、地域から愛されるお店に。今でもそれを心がけていますし、今以上に地域に愛されて貢献できるお店にしていきたいですね』
―本日はありがとうございました

編集後記
インタビュー後の集合写真、スタッフの方々は快くに応じてくれ、中野代表は率先してポーズをとるなど、さすがのイベント慣れ!
タイヤはもちろん、それだけにとどまらない楽しさに溢れたイーグルショップ 三重店。今年の「周年祭」も楽しみである。(佐々木)