Return to site

【富山県】オートブティック スクラム

 会社名:㈲スクラム
  代表:村上貴英(50)
 創業年:1992年
  住所:〒930-0846 富山県富山市奥井町23-17

 TEL:076-441-6001
  年商:約5,000~6,000万円

営業時間:9:00~19:30
 定休日:日曜祝日
スタッフ:3名

· ショップ探訪

 今回は富山県富山市のお店を訪問してきた。取材に協力してくれたのは「オートブティック・スクラム」代表取締役の村上貴英さん(50)。同社は富山駅から約2キロ、県道沿いに店を構える乗用車用タイヤ専門の小売店だ。
 8年前に先代から事業を引き継いだ村上さんだが、当初は帳簿をめくると収支は赤字だったという。それから今日までどのようにしてお店を立て直してきたのか。その奮闘の日々を聞いた。

黒字回復

 ―お店を継ぐことになった経緯を教えて下さい
『このお店は28年くらい前に先代が立ち上げた会社で、僕はその時のオープニングスタッフでした。ただ、僕は元々板金塗装やカスタムカーに興味があったもんですから、板金工場に転職したんです』
 ―では、お店は一度辞められたんですね
『はい。それで自分でも工場を立ち上げようと思っていた矢先、このお店の先代が市議会議員になったということで両立が難しくなり「お店を引き継がないか?」というお話を頂きました』
 ―板金工場をやりたかったのにタイヤショップの経営を引き受けた理由は?
『先代は恩のある方だったんです。引き受けたからには会社を回さなきゃいけない。ところが帳簿をひっくり返すと、従業員の給料分の赤字が出ていた。それをなんとかしなくちゃいけなかった』
 ―どのようなテコ入れをしたんですか?
『今はタイヤだけでは食べていくことは難しいので、やり方を変えないといけない。自分は元々整備士なので、認証を取得して、車検や整備でお客を獲得していきました。車に関するあらゆること、お客様にお願いされたことはとにかく引き受けて、それを利益に足していきました』

口コミとグーピット

 ―顧客はどのように拡大していったんですか?
『ぼくは車を触るようになってから30年近くこの業界から離れていないんですよ。その中で知り合った友人や、その家族まで、三代に渡って面倒を見させてもらったり、そうした人との繋がりがほとんどです。広告を出したり、ホームページを作ったり、そうしたことは一切してません』
 ―一人ひとりとの付き合いが長いんですね
『富山ってものすごく保守的な方が多くて、一度決めたら長い人が多いんです。今でも県外から来た人を「旅の人」という言い方をしたり、一見さんお断りのお店も当たり前にありますから、逆に飛び込みで来られる方は少ないですね。ただ、今はグーピットに登録するようになってから、県外から持ち込みのお客様が来るようになりました。うちは富山駅からも近く、通りに面していることもあり、県外からお客様が来やすいみたいなんです。問い合わせは月に20~30件。そのうち実際にお客様として来て頂けるのは2~3割くらいですが、気に入って頂いたお客様にはリピーターになってもらえるので貴重な窓口になりました』

ゆったりとして過ごしやすい店内

売れ筋はピレリ

 ―売れ筋のタイヤメーカーはどこですか
『最近の売れ筋メーカーはピレリですね。輸入車のお客様が多いこともありますが、ピレリは中国の企業に買収されてから、アジア向けのタイヤを出しているんですけど、それがなかなか安い。最初は安かろう悪かろうと思って仕入れてみたんですが、これの評判が良かった。特に大きいサイズだと、国産メーカーと比べてかなりの価格差が出るんですが、性能差で見ると、それほどの違いはない。音がうるさいとか、乗り心地が硬いとか、減りが早いとか、そうしたクレームは一切ありません。より安くて満足していただけるものを、と思うと、なるべく負担の少ない金額で乗って頂けるピレリのタイヤを勧めています。こだわりの強いお客様には、ミシュランが自信をもって勧められるタイヤだと思います』
 ―スタッドレスはどうでしょう?
『スタッドレスはブリヂストン一押しです。性能差が明らかにわかるレベルなので、少なくとも国産以外のスタッドレスは扱いません。価格は高いですけど、安心安全ということであればブリヂストンをお勧めしています』

忘れていた夢

 ―経営で大切にしていることは?
『たくさんあるんですけどね…。一言では難しいですが、やはり「人」ですかね。お客様も従業員も含めて「人」を大切にしないといけない。従業員が充実していないと、それが接客態度にも出ますし、そのためには自分ができり限り感情をコントロールしないといけない。元々感情的になりやすい方だったんですが、今は穏やかに、穏やかに、と…』
 ―なかなかできることじゃないですよね
『ぼくも全然できてないですよ(笑)。ただ、それに気づくことが大事なのかなと。自分が会社の雰囲気を作るんだという自覚を持つことですね』
 ―最後に今後の目標をお願いします
『目標…。やっぱり板金工場を経営したいという思いは今でもありますね。僕はカスタムカーが好きだったんです。レストアだったりとか。今はそうした需要は減っていますが、儲かる儲からないではなく、狭い範囲で、他にはないことができるようなカスタムがしたい。それが夢といえば、捨てきれない夢です。ちょっと忘れてましたけど(笑)。その夢を達成できるように、まずはここで踏ん張って頑張ります』

編集後記

 取材後「おかげで頭の中が整理できました」と話してくれた村上さん。先代への恩義からお店を一手に引き受けて黒字回復させた、その義理堅さに男気を感じた。カメラは苦手ということで残念ながら村上さんの写真は撮影できなかったが、「忘れていた夢を思い出した」という晴れ晴れとした表情は記者の印象に強く残った。(針谷)

All Posts
×

Almost done…

We just sent you an email. Please click the link in the email to confirm your subscription!

OK