※この記事は2016年10月24日付のタイヤ新報に掲載されたものです。

 

はじめに

 

 今週は久しぶりに新潟を訪れて、横浜ゴムのタイヤプロショップYCN店の一つであるタイヤガーデン五月女(五月女タイヤ商会)さんを訪ねた。

 お店のある新発田市は新潟県の北部に位置し人口10万人、コシヒカリの産地であり食品工場が多く、温泉、スキー場、新発田城など観光の町でもある。

 主要道路の国道7号線沿いのお店は駐車場が広々、大型トラックでも楽に入庫できるような広さで、スタッフの皆さんは作業の真っ最中。作業が一段落したところで五月女敬博社長にお話しを聞いた。

 

タイヤガーデン五月女②お店写真6面

駐車場を150坪広げ、トラック用の強化も図る「タイヤガーデン五月女」

 

三代続くタイヤ屋さん

 

―お店の創業はいつなんですか?

 

 『昭和9年ごろに祖父が新発田の駅前に創業しました。当時は車がほとんどなかった時代ですから、馬車などがお客様だったようです。昭和42年、父の代に法人化し、こちらに移転しました。私は3代目になります。』

 

―そうですか、3代も続くとはすばらしい事ですね。社長は店を継ぐことに抵抗はなかったんですか?

 

 『全くなかったですね。小学校の時の文集にも、将来の夢はタイヤ屋さんになると書いたくらいですから(笑)。』

 

―そうですか。店を手伝い始めたのはいつからですか?

 

 『26歳の時でした。大学の時にウィングスコーポレーションジャパンの山内社長にお会いする機会があって、「大学を卒業したらうちに来い!」というお話があり、ウィングスコーポレーションジャパン(現株式会社YFC)に3年勤めました。その後、岐阜のタイヤガーデンカルベットさんでも1年間勉強して、父から「いい加減に帰ってこい」という連絡があって戻りました。』

 

―そうでしたか。タイヤガーデンになったのはいつですか?

 

 『34歳で代表になりその3年後にタイヤガーデンにリニューアルしました。新潟県で第1号のタイヤガーデンでした。父の代はトラック専門でしたが、一般のお客様が来店しづらい感じだったので、もっとお客様が入りやすくなるように変えました。乗用車用やこれまでご来店されなかった方が来店されるようになり、結果的にうまくいきました。今ではトラック以外にもあらゆるタイヤを販売してます。』

 

―ここ数年の販売状況はどうですか?

 

 『タイヤガーデンになってからは需要が少しずつ右肩上がりで、そんなに数字を落としたことはありません。今年も9月まで終えて前年比微増くらいです。』

 

―売れ筋商品は何ですか?

 

 『アドバンが良く売れますね。アドバンデシベルブルーアースARV02ですね。冬用ではアイスガードiG50+、トラック用は年間通してスタッドレスタイヤです。』

 

―この地区では商戦はどんな感じで進みますか?

 

 『今は準備段階で予約注文を頂いてホイールにセットして準備しているところです。11月になるとから北に行く車から装着が始まり半ばに運送会社、地場のお客様の装着は中下旬から本格化します。まあ、冬商戦は段取りが8割なので、余裕を持って準備したいと思ってます。』

 

熱いハートで地域に密着

 

―新発田地区の競合状態はどうですか?

 

 『新発田中心街からもだいぶ離れているのでほとんど競合はありません。半径10キロ以内にほかの店もありませんし。うちは本当に地域密着で、タイヤに関するトラブルがあれば電話1本で対応しますから、お客様に信頼用して頂いているのかもしれません。』

 

―お客様にとってなくてはならないお店という事なんですね。接客ではどんなところに気を付けていますか?

 

 『お客様にいやな印象を与えないことが最低限のマナーだと思います。挨拶などはスタッフ同士お互いに悪かったらすぐ確認し合いますし。商品説明ではなぜタイヤ交換しなければいけないかしっかり説明する。そしてお取替えさせていただくという気持ちで接客することが大切です。』

 

―自分たちのお店のここがいいと思うところを教えてください。

 

 『消防やボランティアなど、地域の活動に積極的に参加することで、お付き合いが広がって、それでお客様が増えているように思います。社員には、「タイヤを売り込むより自分を売り込もう」と話してますから(笑)。だからうちの社員は相談や注文をもらって売ってくるんですよ。信頼があるからトラクターや自転車まであらゆるお客様が来ますよ。』

 

―すごいですね。ただ待っているよりはるかに効果があるんですね。

 

 『お客様とはゴルフのお付き合いも多いのですが、その時もプロギアを販売するため宣伝もしますよ。「前のモデルより飛ぶよ!」と言うとお客様も関心を持ちます。』

 

―自分で使うとやはり説得力も違うんでしょうね。新潟ヨコハマタイヤさんや他店との交流はどうですか?

 

 『私はヨコハマの新潟ショップ会会長を務めさせていただいており、定例総会と商品説明や販売手法の勉強会を年二回開催しています。また隔年で工場見学などの研修会も行います。』

 

―最後にこれからの目標を。

 

 『そうですね。最低でも前年比で5%伸ばしたい。達成するのは大変だと思いますが、その気持ちで冬商戦に臨みたいと思います。』

 

タイヤガーデン五月女①お店写真人物(6面)

「地域の活動に積極的に参加してお客様の輪を広げます」五月女代表(中央)とスタッフの皆様

 

まとめ

 

 五月女社長の語り口は穏やかで、真面目な人柄が伝わってきた。お店もいかにもタイヤガーデンらしい、地域に溶け込む感じのお店で、地域のお客様にとってライフラインのような役割を担っていることが分かった。

 また何年か後にもう一度訪ねてみたい。そんなお店だ。(木本 浩央)

 

店舗概要

 

㈱五月女タイヤ商会 

▽代表取締役 五月女 敬博

▽住所 〒959-2451 新潟県新発田市下中188-2

▽TEL 0254-22-2727

▽FAX 0254-22-3563   

▽従業員 4名

※昭和9年創業の歴史あるお店。五月女敬博代表は3代目で、新潟ヨコハマショップ会会長。長年にわたる地域の人々との信頼関係で、安定した業績を上げている。今冬も前年比5%アップの目標を掲げて商戦に臨む。