①【エトキなし】

 

はじめに

 

横浜ゴムは先月28日、神奈川県小田原市「ヒルトン小田原リゾート&スパ」で、新商品「GEOLANDAR H/T G056」の試走会を開催した。 昨今はSUVでも舗装路での快適性のニーズが高まっていることから、新商品は「真のハイウェイテレーンタイヤ」を目指して開発された。 14サイズという豊富なサイズ数からも同社の意気込みが伺えるが、その実力やいかほどのものなのか。検証してみた。

 

新商品の概要

 

新商品は中・大型SUVユーザー向けに開発され、都市や高速道路での走行に重きを置いたハイウェイテレーンタイヤだ。

 

トレッドパターンには新たに専用パターンを開発し、コンパウンドには「マルチコンビネーションコンパウンド」が採用されている。

 

これにより旧商品「GEOLANDAR H/T―S」に比べ、耐摩耗性を21%向上、パターンノイズを13%低減)するとともに、レーンチェンジ時の操縦安定性においてハンドル舵角で4%、ヨーレートで13%改善している。

 

説明会

 

②【エトキ】池田部長

 

試走会に先立ち、ヒルトン小田原リゾート&スパで行われた説明会では広報部・池田均部長が挨拶に立った。

 

「今のSUVは、H/T(ハイウェイテレーン)が主流になっています。ジオランダーのフルモデルチェンジは2006年に「H/T―S」を開発して以来、9年ぶりです。新商品「H/T G056」は全ての性能において旧商品を上回る自信作です。ぜひその性能を体感していただきたいと思います」

 

旧商品の試走

 

③【エトキ】日下部氏

 

試走のドライバーにはモータージャーナリストの日下部氏をお招きし、インプレッションを聞いた。

 

まずは新旧比較だ。トヨタのランドクルーザープラドで旧商品「H/T S」と新商品「H/T G056」を乗り比べてみた。

 

乗心地 

旧商品の乗心地の乗心地について日下部氏は次のように語る。

「荒れた路面でも大きな突き上げが来ないので乗心地はそこそこいいですが、最後に少し振動が残ります。小さな揺れですが長時間のドライブだと気になりますね」

 

ノイズ 

タイヤのノイズについても気になる点が…

「下り坂や平らな路面だとサーッというパターンノイズが聞こえるのが気になりますね。高周波の音は疲れてしまうんですよね」

 

ハンドル応答性 

またハンドルの応答性にも着目し、次のように語った。

「オフロードを走るクルマのタイヤだと、ハンドルへの応答性が敏感すぎると逆に良くない。例えば何らかの衝撃でハンドルを取られた時、ダイレクトにそれを伝えられるとドライバーは辛い。旧商品はそれがバランスされているので、ハンドルの応答に少し時間がかかる。ただ、舗装路では車体とタイヤで位相ズレが起きていて、タイヤが逃げている感じがします」

 

……新商品はこれらの課題をどれほど解消しているのだろうか。

 

新商品の試走

 

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乗心地 

旧商品は突き上げたあとに振動が残っていたが解消されていたのだろうか?

「旧商品よりゴムが柔らかくなっているので、路面の凹凸を包み込み、衝撃を吸収してくれている感じがします。旧商品の課題だった振動が残る感じも解消されています。揺れが来てもすぐに吸収されて収まるので、旧商品より比較的快適なドライビングができます」

 

ハンドル応答性 

旧商品は舗装路でのハンドリングに課題があったが…

「操舵感がないとドライバーは不安になりますが、これはしっかりとした手応えで、安心感があります。コーナリングもハンドルに少し舵角をつけるだけで曲がれる。PC用のスポーツタイヤだと機敏に反応してキュッと曲がっていきますが、大きなクルマだとロールが激しくなるので気持ち悪くなってしまう。このタイヤはそのあたりのバランスが非常に良いです。舗装道路も快適に走れます」

 

静音性 

最も顕著だったのが静音性だ。旧商品に比べて圧倒的に静かだ。

「スピードを出しても金属音に近いヒューンというノイズがこのタイヤでは聞こえません。人工的な音が減っているのが分かります」

 

絶対評価

 

⑤【エトキ】G350

 

最後はメルセデス・ベンツのG350に新商品を履かせて行う絶対評価だ。

 

日下部氏はベンツのGクラスについては…

 

「ベンツのGクラスはアップデートはしていますが、基本的な構造は開発当初から変わっていません。先程のランドクルーザーと比べると乗心地は悪くなりますが、驚くほど走破力の高いクルマです」と語った。

 

また、新商品とのマッチングについては次のようにコメント。

 

「プラドに比べて乗心地は劣りますが、それを補って余りあるドライビングの楽しさがあります。純正のタイヤはドライバーの入力を要求するものでしたが、新商品は手応えはもちろんありますが、ハンドルを軽く握っているだけで、少ない舵角でカーブを曲がることができます」

 

まとめ

 

新商品は、旧商品の課題をきっちりと克服し、大きく進化したタイヤと言えるだろう。記者は後部座席に乗っていたのだが、クルマが動き出し、加速した時の「安心感」には確かに大きな違いがあった。SUVを愛好するユーザーにはうってつけの新商品となりそうだ。