オートサービスショー2015について

 

日本自動車機械工具協会は19~21日、東京ビッグサイトで「第34回オートサービスショー2015」を開催した。

これは国内最大の自動車整備機器の実演展示会で、今年の来場者数は3万6557人と、前回(2013年)の来場者数3万3167人を上回る規模となった。今回は「安心を 未来へつなぐ 整備機器」をテーマに、安全性や作業効率を向上させた各社の最新の整備機器が多数展示された。

ここでは、イベントに出展していた小野谷機工、モビリティープラス、空研、BANZAI、アベテックの3社のブースの模様をレポートする。

 

 

小野谷機工

 

小野谷機工㈱は、従来品と展示会用に準備したコンセプトマシーン7種を展示した。

 

②【エトキ】セミオートホイールバランサー

   セミオートホイールバランサー

 

セミオートホイールバランサー「DX―B1MAX」は一昨年の発売だが、新たにセットリフトを搭載。タイヤのセッティングからデータ入力などの一連の作業をセミオートマチックで行える。

 

セミオートPCチェンジャー「EXCEED―Easy Concept」は、ペダル操作で作業の大部分を自動化。短時間かつ安全にタイヤの脱着が可能となった。

 

両アクションORチェンジャー「BIGMASTER ORX―999」は、レバーでツールとアームを操作することはもちろん、ボタンの切り替えで、ツールとアームをそれぞれ独立させて操作することが可能となった。

 

③【エトキ】両アクションORチェンジャー

   両アクションORチェンジャー

 

コンパクトジャッキ「MJ―Series」は、従来の重量が49キロだったのを、機能はそのままに32キロまで軽量化。出張サービスでも持ち運びがしやすくなった。

 

ダブルローラーTBチェンジャー「PROSUPER TC―012W」は、ビードローラーを2本搭載することで(ダブルビードローラー)、スピーディーな作業を実現。

 

低速回転バランサー「K’s―1 TI WLuce」は、従来品が1分間に240回転と高速で回転していたのを、1分間に110回転と、従来の半分以下にまで低速化し、安全性を向上。測定時間も短縮している。

 

ロードサービスカー「RSL Type―1 Spec2」は、ジャッキの昇降が可能なジャッキボックスや、TBチェンジャーの横に折り畳み式のセーフティゲージを新たに搭載することで作業効率を向上させている。また安全面では、チェンジャーを移動させるレールを床とフラットにした他、発電機コンプレッサーの熱を利用した簡易暖房装置も新たに設置された。

 

追加【エトキ】折り畳み式セーフティゲージ

   折り畳み式セーフティゲージ

 

ブースを案内してくれた同社販売促進企画部部長・川崎雅彦氏は、「お客様の声ひとつひとつに耳を傾け細部に至るまで改善しました」と語った。

 

 

モビリティープラス

 

特殊作業車の開発・販売を行う㈱モビリティープラスは、同社が開発した車載電源システム「トゥルーG」を、トヨタ・ハイエース・スーパーハイルーフに搭載させた「メンテナンス・サービスカー」を展示した。

 

⑤【エトキ】メンテナンスサービスカー

   メンテナンスサービスカー

 

同社は今年1月に開催された「オートモーティブワールド2015」にも出展していたが、オートサービスショーへの出展は今回が初となる。

 

同社代表取締役社長の三輪智信氏は、「オートモーティブワールドよりタイヤショップの関係者にダイレクトに訴求ができている。事前の問い合わせも多く頂いた」と話した。

 

同社が展示した「メンテナンス・サービスカー」は、従来がトラックだったのに対して、ハイエースをベースに作られているのが特徴。大幅にコンパクト化しながら、室内高1850ミリを確保し、車内で立って作業することが可能。タイヤチェンジャーやホイールバランサーなどの機器を搭載すれば、機動性の高い出張サービスカーとして活躍する。

 

またブースには同社が全日本ラリー選手権に出場させている、日産リーフをベース車両としたラリー車も展示。大会唯一の電気自動車での参加で、特別な許可を得た上で、同社の急速充電車「Q電丸」で充電をしながらレースへ参加している。昨年はクラス優勝も果たした。

 

④【エトキ】ラリー車

   ラリー車

 

 

空研

 

エアツールメーカーの㈱空研は、トラックのホイール・ボルト折損による車輪の脱落防止の一環として販売しているナットランナーパワートルクセッター「PTS―800E」および「PTS―1000E」など同社の商品を多数展示した。

この2機種は、日本自動車機械工具協会の定める動力式制御レンチの性能試験に合格している。

 

⑥【エトキ】パワートルクセッター「PTS-800E」

   パワートルクセッター「PTS-800E」

 

今回の展示の狙いについて同社・営業部の松宮良一氏に聞いたところ、「この2機種は発売してから約10年が経ちます。ユーザーの皆様にはこれを機にぜひ、入替えのご検討をして頂ければと考えております」と語った。

 

他にもバリエーションとしてピストル型の充電式インパクトレンチ「KW―E250pro」も展示。松宮氏は、「この商品はホースがないので作業現場がゴチャゴチャしない。また充電式なので出張でタイヤサービスを行う時にも便利です」と述べた。

 

BANZAI(TSCI-1000)

 

BANZAIから紹介する商品は、レバーレスタイヤチェンジャー「TCSI‐1000

 

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レバーレスタイヤチェンジャーといってもたくさんあるが、同商品の大きな特徴はアーム等の操作パネルがジョイスティック型(ゲームセンターのコントローラーです)ではない点。説明員によると、スイッチ型の方が誤操作の可能性が減少するということだ。

 

 

アベテック(FALCO AL520IT)

 

アベテックから紹介する商品は、タイヤチェンジャー「FALCO AL520IT

 

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タイヤショップでの評判が高いイタリア・シーカム社製のタイヤチェンジャー。径30インチまで対応可能のトップモデル。アベテックのタイヤチェンジャーは機種によっては、パーツ交換によるノーマルからレバーレスへのモデルアップが可能。丸ごと新品を購入するより価格は抑えられるのが魅了だ。